全国的にも移住地として人気の山梨県。
河口湖や富士吉田、甲府など人気エリアが多く、最近では北杜市も移住地として人気を高めている地域です。
しかし、そんな移住先エリア人気上位の山梨県ですが実際に移住したら、「失敗した!」という意見もあるそうです。
では、なぜ失敗と感じるのか?
今回は、山梨県とくに河口湖や富士吉田エリアに【移住して失敗】と感じる方の理由について紹介していきます。
【移住して失敗!】と感じる方もいれば、【移住して良かった!】と感じる方も多いです。
山梨県が悪いのではなく、ご自身に合うか/合わないかを事前にリサーチする上で参考にしてもらえればと思いますので、ぜひ、最後まで読んでみてください!
また、河口湖に移住してわかったメリット・デメリットもこちらの記事にて紹介!
ぜひ、チェックしてみてください!
失敗と感じる理由①都内までの距離感
【河口湖駅】や【富士山駅】から高速バスに乗って約2時間でバスタ新宿に行くことができます。
「2時間だったら日帰りでも行ける」
「それくらいなら大丈夫」
と思う方も多いのではないでしょうか?
実際に僕もそう思っていました。
月1回くらいは都会に遊びに行きたいから山梨くらいの距離感がいいな
そう思い、河口湖に移住を決意。
しかし、移住して住んでみると2時間もかけて都内に行くのがだんだんと億劫に感じてきました。
片道2時間の距離感は人によって、近いのか、遠いのか、変わってきますよね。
年数回くらい都内に行くのであれば、あまり気にならない人も多いでしょう。
月1回以上行く方は、都内までの距離感、アクセス方法も考えた上で移住を決意した方が失敗しにくいです。
高速バス以外での都内へのアクセス方法
では、高速バス以外の方法で東京に行くことはできるのか?
【河口湖/富士吉田】エリアから都内へのアクセス方法は主に3つあります。
- 高速バス
- 電車
- マイカー
高速バス
【河口湖駅】【富士山駅】【山中湖】【富士急ハイランド】などの主要な場所を通るルートでバスタ新宿まで行くことができます。
メリット | デメリット |
片道2200円と安く行ける | 停車所が多く時間がかかる |
乗り換えもないので楽 | 海外の観光客が多くマナーが悪かったりする |
1人でも行きやすい | 直近での予約が取りにくくなってきている |
電車
【河口湖駅】【富士山駅】から電車で新宿に行くこともできます。
電車でのルートもいくつかあります。
- 河口湖駅ー大月駅ー高尾ー新宿
- 河口湖駅ー大月駅ー新宿駅(JR特急)
- 河口湖駅ー新宿駅(富士急行線特急富士海遊)
メリット | デメリット |
特急を使うと乗り換えなしで行ける | 特急を使うと値段が高い |
バスほど窮屈ではない | 乗り換えがありしんどい |
普通電車で行くと時間がかかる |
どのルートで行くか、特急を乗るか、乗らないか、でメリットやデメリットも変わってきます。
自分に合った行き方を探すのが良いでしょう。
マイカー
マイカーを持ってる方は、もちろん車でも都内にアクセスすることができます。
河口湖ICから中央道を乗り、初台IC降りて新宿まで約1時間半。
停留所があるバスよりかは少し早く都内までアクセスすることができます。
メリット | デメリット |
バスより早い | 渋滞があると時間がかかる |
自分のペースで行ける | 都内を車で走りたくない方は不向き |
荷物が詰める | 高速代/ガソリン代/駐車料金とお金がかかる |
失敗と感じる理由②観光地ならではのデメリット
観光地に住むと不便に感じることもあります。
やはり、長期休暇(GW、お盆、年末年始)などは、通常の倍以上の観光客が来るので、どうしても渋滞や事故などが発生することが多い。
普段は渋滞などなくスムーズに動く道でも混雑シーズンは渋滞にハマってしまう。なんてことは多々あります。
特に、河口湖や山中湖に行くまでの道中や湖畔沿いなんかは渋滞になりやすいです。
長期休暇中は外に出なくても済むように、事前にスーパーやドラッグストアなどに行き、必要なものは買っておいて準備をした方がいいでしょう。
慣れてくると、地元の人が使う細い裏道や抜け道など、ルートがわかってくるので渋滞を回避しやすくなります。
どの地域もそうですが、住み慣れるまでは不便な事も多々あります。
ハイシーズンの渋滞は嫌ですが、それ以上に河口湖や山中湖には魅力がいっぱい。
失敗と感じる理由③冬の寒さが予想以上
『冬の寒さが辛い』のは、河口湖や富士吉田エリアに移住して失敗と感じる大きな要素でもあるでしょう。
移住して3年経ってもこの寒さは毎年辛い。。。
避暑地でもあるこのエリアは、夏が終わるとだんだんと寒くなる時期も早い。
昨今では、地球温暖化のせいもあるのか夏のシーズンが長く、10月になっても暑いと感じる日が多くなってきました。
数年前くらいまでは、お盆が過ぎると寒くなるので冬の準備をし始める。と言われていたほど、寒くなる時期が早かった。
そして、本格的に寒くなる12月〜3月の冬のシーズンはやはり、過酷なほどの寒さが続きます。
12月ごろから、朝晩の最低気温はマイナスになり、本当に寒い時はマイナス15度とかなり冷え込みます。
日中の晴れた日でも、10度を上回ることなんてほとんどないでしょう。
なので、河口湖や山中湖に別荘を持ってる方々も、冬のシーズンは水道の水を止め、家を空けることが多いです。
では、この極寒の寒さが移住を嫌にさせる具体的な事は何か?
極寒生活の現実
僕が生まれた大阪府だと、気温がマイナスにまで下がる事はほとんどなかったですが、河口湖や富士吉田だとマイナスの気温なんて珍しくもありません。
冬の12〜3月の平均気温は、最高気温が約5度前後、最低気温は約マイナス5度前後と厳しい寒さが続きます。
夜中は水道管が凍る恐れもあるため、特に冷え込みが激しい時は、水道の水を出しっぱなしにして、凍結防止をします。
毎朝の車のフロントガラスは凍結しており、雨が降った次の日などは路面も凍結していることが多いです。
外の寒さが辛いのはもちろんですが、家の中にいてもずっと寒さを感じるのは生活をする上でストレスを感じる方も多いのではないでしょうか。
空気が冷たく痛い感覚。
必然的に、暖房や灯油ストーブ、こたつを使う機会が増え、電気代やガス代が夏よりもかなり上がるのは、この物価高騰の時代にはかなり痛い出費にもなります。
冬より夏の方が好き!という方には、この寒さは嫌になるのかもしれません。
しかし、冬は夏に比べて雨が少なく晴れている日も多い。空気も澄んでいるので富士山が綺麗に見えます。
冬の寒さは辛いですが嫌なことだけでなく、冬なりの楽しみ方もあるのが山梨県の魅力です!
雪かき
河口湖・富士吉田エリアでは、、年2,3回ほど雪が積もる事があります。
豪雪地帯ほど毎日降っていたり、雪がずっと残るというような事はありませんが、30cmほど積もる事がありますので、雪かきが必要になります。
雪に慣れている地域の方は、あまり雪かきが苦にならないかもしれませんが、雪が積もらない地域の方が移住してくると、雪かきが嫌に感じる方も多いかも知れません。
僕もそうでした。
初めての雪かきは、ふかふかの雪に触れるのも新鮮で楽しい。
しかし、15分ほど経てばだんだんと疲れ思ったよりも過酷な労働だと感じてきます。
水分を含む雪は思っている以上に重く、次の日は筋肉痛。
一瞬で雪が嫌に感じました。笑
また、雪かきをするために寒い中早起きをしなければいけません。
道が凍結していたり、雪でスリップしやすくなりますので、車のタイヤはスタッドレスタイヤにも替えます。
失敗と感じる理由④方言や人柄が合わなかった
同じ日本でも、地域によって人柄や方言、文化など少し変わってきます。
山梨の県民性が合わなかった。と思い、移住失敗という声もよく聞きます。
他県の人からあまり良い印象を持たれていない山梨県民ですが、実際のところはどうなのでしょうか?
移住して3年経った個人的経験をお伝えしていきます。
方言がキツい/怖いのは本当?
山梨県の方言でもある甲州弁。
過去にはマツコ・デラックスが出演した番組では、日本一ブサイクな方言と紹介されました。
「〜ずら」「〜し」「〜け」など、語尾につける事が多く、それ以外にも方言があります。
よく他県の人からすると、怒ってる、怖い、という印象を持たれるみたいですね。
個人的意見としては、70代以上のおじいちゃん、おばあちゃん世代の方は甲州弁がすごくて何を言っているのかわからない時がありました。笑
しかし、若い世代で甲州弁バリバリの人は少ない印象です。
特に、怒ってる、怖い、という印象もなく、標準語の方が多く接しやすい感じがあります。
閉鎖的で余所者を受け付けない?
山々で囲まれ盆地となっている山梨県は、閉鎖的で余所者を受け付けないと聞きました。
実際に住んでみて、それは一理あるのかなと感じました。
受け付けないというより、身内だけで固まって行動する事が多く、あまり他県の人や新しい友達と積極的に絡まない印象です。
あまり1人行動はせず、仲間同士で出かけます。
逆を言えば、一度仲良く慣れば人情があり大切にする義理堅い方が多い印象。
新しいもの好き?
新しいもの好きで知られている山梨県民。
例えば、地域に新しい飲食店ができるとすぐに行き、混雑します。
しかし、1度行けばもう行かなくなり、いつもの馴染みあるお店に行く方が多いです。
失敗と感じる理由⑤車がないと不便
山梨県だけに限らず、地方に住むとやはり車は必要になってきます。
しかし、山梨県の立地は特別でもあり、特に河口湖・山中湖・富士吉田エリアから遠出をする際、必ず峠を越えなければいけません。
車の運転に慣れていない方は、クネクネした峠道を走るのが嫌な方も多いでしょう。
特に冬は、峠道が凍結してることも多く危険で、実際に事故も多いです。
それだけで、他県に行くのも億劫になってきます。
甲府や静岡まで電車で直接繋がっている路線もなく、遠回りをしないと電車では行けません。
都会の電車移動に慣れている方は、不便に感じる事が多いでしょう。
特に、移住失敗と思われる方の多くは、都内から自然を求めて山梨県に移住してきます。
都内に比べて移動手段というのが、段違いに少ないのは移住する前に理解しておきましょう!
まとめ
今回は、河口湖・富士吉田エリアに移住して失敗と感じる方の失敗例を紹介しました。
もちろん、全員が失敗と感じるわけではなく、土地や環境が変われば合う合わないがどうしても出てきます。
山梨県が住みにくいわけではなく、自分に合う環境・土地なのかを事前に理解した上で、移住を決意するのが、失敗しない移住生活になります。
個人的には、自然豊かで人柄も良く住みやすいので、移住して正解だと感じてます!
そしてなによりも、山梨県には魅力的な部分がたくさんあります。
ぜひ、山梨県に遊びにきて、移住生活を楽しみましょう!