「富士山のふもとで暮らしてみたいけど、家ってどうやって探すの?」
そんな疑問を持つ方は多いはず。
実際、私も移住を考え始めたときに困ったのが「住まい探し」でした。
ネットに出ている情報だけではわからないこと、実際に住んでみて初めて気づくことが富士五湖エリアにはたくさんあります。特に河口湖や富士吉田などは、エリアによって家賃相場や住み心地も大きく異なるんです。
この記事では、そんな富士五湖での家探しについて、実際に移住した筆者がQ&A形式でリアルにお答えしていきます。
すでに公開しているこちらの記事もあわせて参考にどうぞ👇
👉【徹底比較】河口湖 vs 富士吉田|移住するならどっちが暮らしやすい?
👉 富士五湖に移住して感じたメリット・デメリット
それでは、家賃相場・空き家バンクの活用法・注意点などをわかりやすくご紹介していきます!
はじめに|富士五湖で家を探すときに知っておきたいこと

なぜ“事前の情報収集”が大事なのか?
知らない初めての土地に引っ越す際に気をつけるべきことは、なにもリサーチせずに決めてしまうこと。
同じ日本でも、都道府県、地域、自治体でルールやマナーなど細かい部分が異なります。
ゴミ出しのルール、分別方法、その地域の特性、県民性などなど、住む場所によって多少の変化はありますので、ある程度事前の情報収集というのは非常に大事になります。
そして、この情報収集こそが、失敗しにくい移住生活への道のりとなるでしょう。
在住者として感じたリアルな家探しの難しさ
【住む前に事前に知りたかった事】
虫が多い | 自然が豊か=虫との共存 ゴキブリは出ない地域ですが、蜘蛛、アリ、カメムシなどは非常に多め |
家の造りは木造が多い | 木造は温もりがあり寒さを凌げるので木造物件が多め。築年数が古いアパートなどは上下左右の騒音が気になるかも。。。 |
渋滞の多い場所がある | 観光地ならではの特徴。河口湖近辺、特に国道137,138,139号線はアクセスよく混雑しやすい |
テレビはプラス料金 | 河口湖でテレビを見るためにはCATV(月額1300円ほど)かかる ※物件によるかもしれないので確認 |
生活インフラ | 最低限の物はそろってますが、おしゃれなアパレル、家具、家電、など少なめ |
お店のある位置を事前にチェック | 車社会の富士五湖エリアでは、駅近辺にお店が揃っているわけではないので物件周辺のお店は事前確認 |
富士五湖の家探しQ&A【実例つきで解説】

では、ここからみなさんが気になるよくある質問などをまとめましたので紹介していきます。
Q1. 家賃相場はどれくらい?場所によって違う?
👉富士河口湖町と富士吉田市で比較してまとめました。
築年数や間取りなどで家賃相場は異なりますので、目安として参考ください!
比較項目 | 富士河口湖町(河口湖) | 富士吉田市 |
---|---|---|
賃貸物件の数 | 少なめ(特にファミリー向けが多い) | 豊富(1K〜3LDKまで幅広くある) |
家賃相場(1K〜2DK) | 約5.5〜7.5万円 | 約4〜6万円 |
家賃相場(3LDK) | 8万円〜(数が少ない) | 6〜7.5万円程度(比較的探しやすく空きもあり) |
物件の傾向 | 観光地周辺・民泊化されたエリアも多い | 住宅地が明確、移住向け物件も豊富 |
空き家バンク | 件数は少なめ | 積極運用中(市HPや移住支援窓口あり) |
敷金・礼金 | やや高め(敷礼2ヶ月以上の物件も) | 敷金礼金ゼロ物件も探せる |
またリアルな生活費や家賃に関して、詳しく知りたい方はこちらの記事を参考に。
👉【河口湖移住】地方と都会の生活費を比較。山梨と東京はどちらが安いのか?
👉【徹底比較】河口湖 vs 富士吉田|移住するならどっちが暮らしやすい?
Q2. 賃貸物件はネットで探せる?それとも現地が必須?
👉基本的には、ネットで探せる。
最近の賃貸物件サイトなどは、動画や360度カメラなどで鮮明に細かい情報まで掲載してくれているので、非常にわかりやすいかと思います。
しかし、ネットの情報だけで信じて決めてしまうのは危険!
できる限り、最低でも1度は内見をおすすめします!
なぜ内見をするべきか?
写真や動画などは、物件が建てられてすぐに撮影したものがずっと使われている可能性もある!
経年劣化などで多少年季がはいっていたり、汚れてる箇所もあるかもしれません。
👉直接自分の目でみないとわからない事はたくさんあります。
アパートやマンションなら、全体の雰囲気感。
ポストや駐車場などの共用部分が荒れたり汚れていないか。
ゴミ捨て場の場所、虫はでやすいのか、近所の人はどんな人、周辺のお店へのアクセス・距離感など、細かい部分まで情報収集しておく方がいいでしょう。
Q3. 空き家バンクってなに?

👉空き家バンクとは、自治体が運営する「空き家情報の登録&マッチング制度」です。
地域に眠る空き家を有効活用してもらうため、移住希望者や定住希望者向けに格安で紹介される物件リストのようなものです。
富士吉田市空き家バンク:https://you-fujiyoshida.jp/bank
富士河口湖町空き家バンク:https://www.town.fujikawaguchiko.lg.jp/iju/residence/
Q4. 空き家バンクって本当に使えるの?
👉はい、実際にも使えます!
空き家バンクは、「移住したいけど不動産屋に行くのはハードルが高い…」という方にもおすすめの制度です。
市町村が運営しているため、仲介手数料がかからなかったり、移住者支援金の対象になったりすることもあります。
特に富士吉田市では、空き家バンクの物件見学に同行してくれる制度や、改修費用の一部を補助してくれる支援制度もあります。
自治体 | 空き家バンクの有無 | 特徴 |
---|---|---|
富士吉田市 | あり(積極的) | 市の移住相談窓口と連携。賃貸&売買あり。支援制度も複数あり。 |
富士河口湖町 | あり(件数少なめ) | 売買中心。観光地近くの物件が多いが、生活用には不向きな物件も。 |
鳴沢村・西湖・本栖湖周辺 | 情報掲載は少なめ | 物件数が限られており、情報が出回りにくい |
Q5. 空き家バンクの利用手順(基本の流れ)
- 自治体の空き家バンクサイトで物件一覧をチェック
- 気になる物件を問い合わせ(市町村 or 提携不動産業者へ)
- 現地見学(必要に応じて日程調整)
- 条件が合えば契約交渉(賃貸 or 売買)
- 改修補助・移住支援制度の申請(希望者のみ)
- 写真が少なく、内装や周辺環境の情報が不十分なことが多い
- 改修が必要な物件も多く、リフォーム費用がかさむ可能性あり
- 契約・交渉は市ではなく、不動産業者や個人オーナーが担当する場合もある
Q6. 住むならどの地域が便利?自然重視?子育て向け?

👉何を重視するかでおすすめエリアが異なりますので下記にまとめました。
富士吉田市におすすめの人 | 富士河口湖町におすすめの人 |
生活の利便性を重視したい | アウトドアが趣味(キャンプ、釣り、サイクリングなど) |
子育て中の家族やこれから子育てを考えている | 自然の中でゆっくりと過ごしたい |
空き家バンクを活用したい | 2拠点生活をしたい |
地域の交流を深めたい | 都会すぎず田舎すぎずな所がいい |
より、詳しく知りたい方はこちらの記事を参考ください!
👉【徹底比較】河口湖 vs 富士吉田|移住するならどっちが暮らしやすい?
Q7. 契約・内見で気をつけることは?
👉暖房器具/除雪/車の必要性/ネット環境(Wi-Fi)など
特に、富士五湖エリアの寒さは本当に極寒です。
夏は涼しく、冬は寒い地域なので、冬だけ使える灯油ストーブや電気ストーブ、こたつ、を使う家庭が多く、賃貸物件では、エアコンが設置されていないケースが多いです。
不動産の方も、「エアコンは使わない方が多いですよ」と言いますが、それを鵜呑みにしてはいけないです!
他の県に比べても夏はかなり涼しいですが、地球温暖化の影響もあり、この地域もだいぶ暑くはなってきています。
初めからエアコンが備わっている物件を見つけるのがおすすめです!
また、築年数が古い物件はネット環境が整っていないことも多いです。
特に、テレワークやネットを中心に使う方は、光回線が通せる環境かどうか事前に調べておきましょう!
私は、コンセントに刺すだけで使えるホームルーターを使っていますが、たまに動かなくなったり、速度が遅かったりしますので、ストレスなくネットを使いたい方は光回線をお勧めします!
実際に住んで感じた「予想外」の出来事は?
寒さ

移住して3年、今でも毎シーズン過酷に思うのは、冬の寒さ。
本当に寒いです。
ピーク時には、-10〜-15度まで気温が下がります。
この富士五湖エリアに移住すると決めてから、覚悟はしてきたつもりでしたが、予想以上の寒さでした。
これから、移住を考えている人は、冬の寒さを経験してみるのもいいかもしれませんね。
雪の多さ

豪雪地帯ほど毎日ずっと雪が降って積もっているというわけではありませんが、やはり年2,3度は雪が積もります。
積雪が10cm程度と軽く積もる時もあれば、30-40cmとしっかり積もる時もあります。
その都度、雪かきをするのですが、これが余所者の県外者からすると慣れていないので大変です。
虫の多さ
前述の文章でも伝えましたが、虫が多いです。
築年数の新しい綺麗めの物件を借りると気にならないかもしれませんが、築年数が古い物件だと虫の多さが気になるかと思います。
虫が苦手な人は、築年数の新しい綺麗な家を探すことをオススメします!
まとめ|焦らず、自分に合った家を見つけるために
富士五湖での家探しは、ネットだけでは見えてこないことが本当にたくさんあります。
特に、地域ごとの家賃相場や空き家情報、住環境の違いなどは、実際に住んでいるからこそわかるリアルなポイントだと思います。
引っ越す前に時間がある方は、妥協せずゆっくりと自分に合った物件を探し、実際に足も運んでみて決めることが、移住生活を楽しく、ストレスなく過ごせる秘訣かと思います。
この記事が、あなたの移住準備や物件選びのヒントになればうれしいです。
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