山梨への移住を考えたとき、意外と見落としがちなのが「冬の寒さ」と「暖房事情」です。
都内ではエアコンだけで何とかなっていた冬も山梨では、
「思っていたより家の中が寒い」
「暖房費が想像以上にかかる」
と感じる人が少なくありません。
この記事では、実際に山梨に移住して暮らして感じた冬の寒さのリアル、暖房の使い方、都内との違い、そして後悔しやすいポイントを、移住者目線でわかりやすくまとめました。
山梨の冬は、寒いからダメなのではなく、「知らずに来るとギャップが大きい」だけ。
これから移住を考えている方が、後悔しない冬の暮らしをイメージできるよう、リアルな情報をお伝えします。
Contents
山梨の冬はどれくらい寒い?
気温の目安(甲府・富士五湖・北杜の違い)
山梨の冬は、同じ県内でもエリアによって寒さの感じ方が大きく変わります。
まず甲府盆地周辺では、日中は晴れる日も多く、気温も0℃前後から10℃近くまで上がることがあります。
東京と比べると寒いものの、「極寒」というほどではありません。
一方、富士五湖エリアになると状況は変わります。
標高が高いため、朝晩は氷点下になる日も多く、日中でも空気がひんやりと感じられます。
晴れていても体感温度は低く「数字以上に寒い」と感じる人が多いエリアです。
さらに北杜・清里エリアでは、山梨の中でも特に冷え込みが厳しく、
真冬は最低気温が氷点下10℃近くになる日もあります。
同じ山梨でも、住む場所によって冬の厳しさはまったく別物と考えた方がよいでしょう。
雪よりも「冷え込み」がきつい理由

山梨の冬で特徴的なのは、「雪が多い」というよりも「冷え込みが強い」ことです。
特に晴天率が高い山梨では、夜間に一気に放射冷却が進み、気温が大きく下がります。
そのため、雪が降っていなくても、朝晩は路面が凍結したり、家の中まで冷え切ってしまうことも珍しくありません。
外に出ると風は弱いのに、空気そのものが冷たいと感じる日も多いです。
この「底冷え」が、山梨の冬を初めて体験する人が驚きやすいポイント。
単純な最低気温の数字だけで判断すると、実際の寒さとのギャップを感じやすいのが、山梨の冬の特徴といえます。
山梨で使われている主な暖房器具
山梨の冬は、東京に比べて気温が低く、朝晩の冷え込みがかなり厳しいのが特徴です。
そのため、暖房器具も「エアコンだけ」という家庭は少なく、複数の暖房を併用している家庭が多い印象があります。
実際に山梨でよく使われている暖房器具は、以下のようなものです。
- エアコン
- 石油ファンヒーター・石油ストーブ
- こたつ
- 電気ストーブ・セラミックヒーター(補助的)
中でも特徴的なのが、石油系暖房とこたつの使用率の高さ。
都内ではあまり見かけなくなった暖房器具が、山梨では今も現役で使われています。
エアコンだけでは厳しい理由
山梨の冬は、日中は晴れていても、朝と夜は氷点下近くまで冷え込む日が珍しくありません。
特に河口湖・富士五湖エリアでは、標高が高いため、体感温度は都内よりかなり低く感じます。
この環境だと、エアコンだけでは以下のような不満が出やすいです。
- 暖まるまでに時間がかかる
- 足元が冷えやすい
- 電気代が想像以上に高くなる
- 風が乾燥して喉がやられる
「設定温度を上げても寒い」「ずっとつけっぱなしになる」という状態になりやすく、
結果として電気代が跳ね上がるケースも少なくありません。
そのため、エアコンは「補助的に使う」「日中だけ使う」という家庭も多いです。
石油ファンヒーター・ストーブが多い理由
山梨で石油ファンヒーターや石油ストーブが多く使われている最大の理由は、
とにかく“すぐ暖まる”即効性のある暖房器具だからです。
スイッチを入れて数分で部屋が一気に暖かくなり、
朝の冷え切った室内でもストレスが少ないのが大きなメリット。
- 灯油代の方が電気代より安く感じる
- 停電時でも使える機種がある
- 部屋全体がじんわり暖まる
といった点も、寒冷地ならではの選択と言えます。
特に戸建て住宅では、
「エアコン+石油ファンヒーターの併用」がかなり一般的です。
こたつ文化が根強い
山梨では、今でもこたつを使っている家庭が非常に多いです。
これは都内から移住してきた人が、最初に驚くポイントかもしれません。
理由はシンプル
- 電気代が安い
- 一度入ると抜け出せないほど暖かい
- 部分的に体をしっかり温められる
特に「エアコン+こたつ」の組み合わせは鉄板で、
部屋全体はそこそこ暖めつつ、体感温度を一気に上げることができます。
在宅ワーク中や夜のリラックスタイムは、
こたつが生活の中心になる、という家庭も少なくありません。
山梨の家は寒い?住宅事情のリアル
結論から言うと、山梨の家は「寒い家」と「意外と快適な家」の差がかなり大きいです。
同じエリアでも、住む物件によって冬の過ごしやすさはまったく変わります。
特に移住者が最初に感じやすいのが、
「思っていたより家の中が寒い…」というギャップ。
これは、住宅の築年数や断熱性能の差が大きく影響しています。
古い家・賃貸は底冷えしやすい
山梨には、築年数がかなり経っている戸建てや賃貸物件が多く残っています。
こうした物件では、冬になると**床からじわじわ冷える“底冷え”**を感じやすいです。
よくある特徴としては、
- 窓が単板ガラス
- サッシの隙間風がある
- 床下の断熱がほぼ入っていない
- 北側の部屋がとにかく寒い
暖房をつけていても、
足元だけがずっと冷たいという状態になりがちです。
特に賃貸の場合、断熱リフォームがされていない物件も多く、
「エアコンをガンガン使わないと耐えられない」
→ 結果、暖房費が高くなるケースも少なくありません。
断熱性能の差で快適さが全然違う
一方で、比較的新しい住宅や、断熱性能を意識して建てられた家では、
山梨の冬でも驚くほど快適に過ごせることもあります。
断熱性能が高い家の特徴は、
- 複層ガラス(ペアガラス)
- 気密性が高く隙間風が少ない
- 床暖房や高断熱仕様
こうした家では、
暖房を入れていなくても「室内の冷え方」が全然違います。
同じエアコン設定でも、
暖まりやすく、冷えにくい=暖房費も抑えやすい
という好循環になります。
「山梨=家が寒い」というより、
“家の性能差が大きいエリア”と考えた方が近いです。
移住者が見落としがちなポイント
移住者が物件探しの際に、意外と見落としがちなのが、
冬目線でのチェック不足です。
内見時にチェックしておきたいポイントとしては、
- 窓は単板か複層か
- サッシ周りの隙間風
- 床の冷たさ(スリッパ必須かどうか)
- 北側の部屋の温度感
- 灯油ストーブ使用OKか(賃貸の場合)
特に夏に内見すると、寒さの想像がしづらいため、
「冬どうなるか」を必ず質問するのがおすすめです。
また、
「家賃が安い=暖房費がかかる」
というケースもあるので、トータルコストで考えるのが重要です。
実際どれくらい暖房費がかかる?
山梨への移住を考えるとき、気になるのが
「冬の暖房費って、実際いくらかかるの?」という点。
結論から言うと、
都内より高くなるケースが多いですが、
使い方次第で差はかなり出ます。
ここでは、山梨でよくある暖房パターンをもとに、
電気代・灯油代の目安を紹介します。
電気代・灯油代の目安
山梨で多いのは、エアコン+石油ファンヒーター(またはストーブ)の併用です。
あくまで目安ですが、冬場(12〜2月)の暖房費は以下のイメージです。
- 電気代:月8,000円〜15,000円前後
- 灯油代:月5,000円〜12,000円前後
合計すると、
月15,000円〜25,000円程度になる家庭が多い印象です。
築年数が古い家や、エアコンをメインで使っている場合は、
これより高くなることも珍しくありません。
逆に、断熱性能の高い家+こたつ併用などの場合は、
暖房費を抑えられるケースもあります。
山梨&都内の1人暮らしでの電気・水道・ガスを比較した詳細は別記事にてまとめてますので気になる方はこちらもチェックしてみてください!
都内の暖房費との比較
都内では、
- 冬でも最低気温がそこまで下がらない
- エアコン1台でなんとかなる
という環境のため、暖房費は比較的抑えやすいです。
一般的な都内の冬の暖房費は、
- 電気代のみ:月6,000円〜12,000円程度
という家庭が多く、
山梨より5,000円〜10,000円ほど安く済むこともあります。
そのため、移住後に
「家賃は安くなったけど、光熱費が思ったより増えた」
と感じる人も少なくありません。
節約しようとして失敗しがちな例
暖房費を抑えようとして、
逆に失敗してしまうケースもよくあります。
よくある例がこちら。
- エアコンのみで乗り切ろうとして電気代が爆上がり
- 設定温度を上げすぎて、ずっとつけっぱなし
- 寒さを我慢しすぎて体調を崩す
- 断熱対策をせずに暖房器具だけ増やす
特に多いのが、
「灯油は面倒そうだから使わない」という選択。
結果として、
電気代が想像以上に高くなるパターンはかなり多いです。
山梨の冬は、
「無理に節約する」より
暖房の組み合わせと使い方を工夫する方が結果的に安い
というのが、実際に住んで感じるポイントです。
冬はそれなりに電気代や灯油代、ガス代がかかる山梨ですが、
夏は逆に全くと言っていいほどかからです。
避暑地でもある河口湖、富士吉田、山中湖、忍野村などは、夏の朝晩はクーラーをつけなくても涼しいので、夏に節約することをおすすめ。
年間のトータルとして考えた節約が効率よく効果的でしょう。
山梨の冬で「暖房以外に困ること」
山梨の冬は、暖房さえしっかりすればOK……
と思われがちですが、実際に住んでみると、暖房以外でも地味に困ることがいくつかあります。
特に移住者が最初の冬で感じやすいのが、
生活リズムに直結する不便さです。
洗濯・乾燥の問題
山梨の冬は、晴れの日が多い一方で、気温が低く、洗濯物が外で乾きにくいのが特徴です。
- 朝に干しても夕方まで冷たいまま
- 日陰になるとほぼ乾かない
- 夕方以降は一気に冷え込む
といった状況になりやすく、「見た目は乾いているけど、触ると冷たい・湿っぽい」
ということもよくあります。
- 室内干し
- 浴室乾燥
- 除湿機+サーキュレーター
などを使っている家庭も多く、洗濯まわりの電気代が意外とかかる点は要注意です。
朝晩の冷え込みと室内温度差
山梨の冬は、朝と夜の冷え込みがかなり強烈です。
日中との寒暖差が大きく、体感的には都内よりも厳しく感じます。
特に困りやすいのが、
- 朝、布団から出られない
- トイレ・脱衣所が極端に寒い
- 暖房のある部屋とない部屋の温度差
暖かいリビングから一歩出ると、
別世界のように寒いという感覚は珍しくありません。
この温度差は、
ヒートショックのリスクにもつながるため、
高齢者や小さな子どもがいる家庭では特に注意が必要です。
水道・凍結対策
山梨の冬で、移住者が一番驚きやすいのが水道の凍結リスクです。
エリアや標高によっては、
- 夜間に水道管が凍る
- 朝、水が出ない
- 蛇口が回らない
といったことが、実際に起こります。
そのため、冬場は、
- 就寝前に少量の水を出しっぱなしにする
- 水道管の凍結防止帯(ヒーター)を使う
- 屋外の蛇口は使わない
などの対策が必要になります。
特に戸建てや古い賃貸では、凍結対策が自己管理になるケースもあるため、
事前に確認しておくと安心です。
富士山の雪解け水が使われている山梨のエリアでは、水道がめちゃくちゃ安いので、夜中に少量の水道を出しっぱなしにしていても、水道料金は変わらないので安心。
移住者が感じた「山梨の暖房で後悔したこと」
山梨に移住して最初の冬。
事前に調べていたつもりでも、
「これは想定してなかった…」と感じることはいくつかありました。
ここでは、実際に移住者が感じやすい
山梨の暖房に関する後悔ポイントを紹介します。
エアコンだけで乗り切ろうとした失敗
移住前は、
「都内と同じ感覚で、エアコンだけでいけるだろう」
と考えていました。
しかし、実際の山梨の冬では、
- 暖房をつけても足元が寒い
- 朝晩は設定温度を上げないと耐えられない
- 結果、電気代が想像以上にかかる
という状況になりやすく、
エアコンだけで乗り切ろうとするとかなり厳しかったのが現実でした。
「灯油は面倒そうだから使わない」という選択が、逆にコストも快適さも悪化。
山梨に移住してから石油ストーブを購入しました。
このような石油ストーブだと、足元を温めてくれるので、エアコンとの併用が相性バッチリ。
部屋全体はエアコンで温めながら、足元や朝の寒い時にすぐに温まりたい時はこういった石油ストーブが山梨で移住する際はおすすめ!
灯油を甘く見ていた話
もう一つ多い後悔が、灯油の扱いを軽く考えていたことです。
山梨では灯油暖房が一般的とはいえ
- 灯油の補充が必要
- 置き場所を考える必要がある
- 匂いや換気が気になる
特に灯油の補充は面倒&手間で、車がない方には難しいかもしれません。
自分の車がある方は、ガソリンスタンドで補充することができますが、車がない方は灯油を持ち運びながら歩くにはかなり大変です。
灯油配達のサービスなどもありますが、ガソリンスタンドなどで入れるよりも少し手数料もかかるので割高。マイカーがない方には灯油の補充はどうるのか、事前に考えて置く必要があるでしょう。
また、賃貸の場合「灯油ストーブ使用OKか」「灯油の保管場所があるか」
を確認しておかないと、後から困ることになります。
それでも、灯油暖房の暖かさとコスパを知ってからは手放せなくなったのも事実です。
住むエリア選びとの関係
山梨県内でも、住むエリアによって冬の厳しさは大きく変わります。
- 標高が高いエリア
- 盆地で冷え込みやすい場所
- 富士五湖周辺など寒冷地
では、暖房対策の重要度が一段上がります。
移住前に「山梨」という大きな括りだけで考えてしまうと、
想像以上の寒さにギャップを感じやすいです。
- 住むエリアの標高
- 過去の最低気温
- 周辺住民の暖房事情
などを事前に調べておくことで、「こんなはずじゃなかった」という失敗や後悔のストレスを減らす事ができます
山梨の冬を快適に過ごすための対策
山梨の冬は確かに寒いですが、
ポイントを押さえれば、想像以上に快適に過ごすことができます。
大事なのは、
「我慢する」ではなく
環境に合わせて対策すること。
ここでは、実際に取り入れやすい対策を紹介します。
暖房器具の組み合わせ例
山梨の冬でおすすめなのは、1つの暖房に頼らず、組み合わせて使うことです。
よくある快適な組み合わせ例は以下です。
- エアコン + 石油ファンヒーター
- エアコン + こたつ
- 石油ファンヒーター + こたつ
エアコンは部屋全体を暖める役割、
石油ファンヒーターやこたつは体感温度を一気に上げる役割、
という使い分けがポイント。
特に朝晩の冷え込みが厳しい時間帯は、
「即暖性のある暖房」を使うことで、ストレスを大きく減らせます。
服装・室内対策
暖房費を抑えつつ快適に過ごすには、服装と室内環境の工夫もかなり重要です。
おすすめの対策としては、
- 室内でも厚手の靴下・ルームシューズを履く
- フリースやダウンベストを活用する
- カーテンを厚手のものにする
- 窓に断熱シートを貼る
- ラグやカーペットを敷く
特に足元対策は効果が大きく、
体感温度がかなり変わります。
「暖房を強くする前に、まず足元から」という意識があるだけで、
暖房費の節約にもつながります。
また寝る際は、電気毛布で布団内を温めておくとより快適さが増してストレスのない睡眠がとれるでしょう。
引っ越し前に確認しておくべきこと
移住前に、ここをチェックしておくと冬の後悔をかなり減らせます。
最低限確認しておきたいポイントは、
- 窓は単板か複層ガラスか
- 隙間風が入らないか
- 灯油ストーブ使用OKか(賃貸)
- 灯油の保管場所があるか
- 水道の凍結対策はされているか
また、内見時には「冬はどんな暖房を使っていますか?」
と聞いてみるのもおすすめです。
夏に引っ越す場合ほど、冬を想像して質問することが重要になります。
まとめ|山梨の冬は「寒さを知っていれば」怖くない
山梨の冬は、確かに都内よりも寒く感じます。
特に、都内と同じ感覚で移住すると「思っていたより寒い…」と感じやすいのは事実です。
ただし、それは「知らなかった」から起きるギャップでもあります。
都内感覚で来ると寒い
山梨の冬は、
- 朝晩の冷え込みが厳しい
- 家の断熱性能によって体感温度が大きく変わる
- エアコンだけでは足りないことが多い
といった特徴があります。
都内での生活感覚のまま来てしまうと、
寒さ・暖房費・生活のしづらさに驚くかもしれません。
対策すれば快適
一方で、山梨の冬はきちんと対策すれば、十分に快適に暮らせます。
- 暖房器具を組み合わせる
- 服装や室内環境を工夫する
- 無理に我慢せず、体感温度を上げる
こうした工夫を取り入れることで、
「思っていたより全然いける」
と感じる人も多いです。
エリアと家選びが重要
山梨移住で一番大切なのは、エリア選びと家選びをセットで考えること。
同じ山梨県内でも、
- 標高
- 地形
- 住宅性能
によって、冬の過ごしやすさは大きく変わります。
移住前に「冬の暮らし」を具体的に想像し、物件選びや暖房対策を考えておけば、
山梨の冬は決して怖いものではありません。
「なぜ山梨に移住したいか?」
「移住してどのような生活を送りたいか?」
具体的に考えることで必然と山梨のどのエリアが自分に合うかわかります。
移住してからではなく、移住する前に考えることが移住の失敗やリスク回避にもなるので、将来の暮らしを明確にしてみてはいかがでしょうか。
このような山梨移住・観光に関しての役立つ情報を発信してますので、他にも気になる事があればぜひチェックしてみてください!


